2017年11月2日木曜日

田舎で育ち、暮らす豊かさ ~高知・四万十へ~

高野槙と喫茶の店 蜩(ひぐらし)です。

10/10~10/12に、3日間休業させていただいて、
店主の故郷・高知県四万十市(店主のお兄さんの家)へ、
家族三人、遠路、車で行ってきました。
店主の両親のお墓参りをかねて。

四万十の店主の実家は、清流・四万十川と太平洋がすぐそばの
山の中!




子どものころの店主は毎日、木渡りをしたり、海にもぐって魚を捕ったり、
育ちの中で、四万十の自然の中で遊ぶことしかしてこなかった! というほどなのだそうです。
このときも、家の近くの木にのぼって、私に「こくぼ」(あけびの一種)を採って、食べさせてくれました。

私は思いました… こんなに豊かな自然の中で、のびのびと育った店主なら、
高野山での暮らしも、無理なく普通にできるだろう。

それに対して、都会の京都から高野山に移住して、
私は「田舎」にどんなにカルチャーショックをうけてしまったことか。
都会の狭苦しさ、人や情報、物の多さは、
この四万十のひろびろ、静かな環境と、同じ日本と思えないくらい、
違っています。
その都会の暮らしが、自分の常識になっていた私ですから。

高野山へ来て、大自然が怖くて(そう、自然は怖くて当然ですよね)、
京都にあるものはこちらに何もない、と、
失ったものばかり数えていた私でした。
でも、もし私が田舎で生まれ育っていたら、
どんなにたくましい人間的土壌を身につけられていただろう、
人生はあまりに違ったのじゃないだろうか、
と四万十に行って感じました。

本当に、四万十は心も体も、豊かに穏やかにしてくれるところでした(*^^*)

そして、高野山は、田舎とはいっても、また特殊な田舎なんだと、
改めて思いました。
宗教都市であり、観光・参拝の地であり。
山の上に開けた、ちいさな町であり。


お寺もお店も、シーズン中は毎日バタバタしていますしね(;^_^A
住んでいる者は、心休まるときがなかなかないのです。
ちょっと、四万十の静けさがうらやましくもなる、このごろです(^-^;